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私のお宝


プロヴァンスのロマネスク
(今はもう使用されていない風であったが、
年老いた管理人が建物の管理に当たって
いた。小ぶりの教会で、なにか温かい
空気につつまれた、ほのぼのとした
ロマネスクである)

前回、日本における報道写真の先達とも言える名取洋之助さんの
お話をしましたが、その人の作品を鑑賞したのは、かなり前、千代
田区内のフォト・サロンで開催された作品展であったような気がしま
す。

それが、前回、掲載しましたような、シャルトルの彫像ではなかったか
と思います。それはモノクロの写真でしたが、観ている者に、圧倒的な
存在感で訴えるものでした。

それ以来、気になっていましたが、その名前を町の古本屋でたまたま
発見、早速読んでみたというわけです。(写真のよみかた・岩波新書)
。前回ご紹介しましたように、内容は古臭さを感じさせない、現在でも
十分通用する彼独特の写真哲学、理論に基づくものでした。


(「ロマネスク」・名取洋之助・解説 柳宗玄
発行社・慶友社)
その本の中で紹介されていたのが、写真集「ロマネスク」です。
この写真集の発行は1962年とかなり古いものですが、このたび、こ
の写真集を手に入れ、手にとってじっくりと観ることが出来たというわけ
です。

彼はもともと、報道写真家として出発(注・戦前、ドイツに留学、そのまま
その地に残りカメラマンとして活躍。帰国後、日本工房を起こし、その中
から土門拳などの優れた写真家を輩出)、後に優れたロマネスクの作品
を残したのである。

長くなりますので、この辺でやめますが、彼の「ロマネスク」をあらためて
観てみますと、紹介しました表紙のように全写真モノクロ、そのほとんどが
彫像などの撮影で占められていますが、そのクローズアップの迫力に圧
倒されます。

報道写真家として出発した名取ですが、ロマネスクを取り上げたのも写真
家としては、彼は先駆者の一人ではないでしょうか。そういった意味でも、
この写真集は価値があるように思えます。




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コメント 7

春分

写真は、
欧州は空気が違いますね。芝に落ちる影がまた美しい!
そして、名取洋之助、
本日の新日曜美術館で名取洋之助の企画展の紹介がされていました。
今は福島美術館ですね。足利や長崎でもやるようですから、見られるかも。
この記事のおかげで聞き流しませんでした。ありがとうございます。
by 春分 (2006-03-05 14:39) 

yoku

残念!見逃しました。たまに、新日曜美術館みているのに。
肝心のときに見逃すとは。芸術新潮の最近号でもやっています。
これも、後で知りました。名取が、今、見直されているのでしょうか?
by yoku (2006-03-06 17:22) 

foretーbourgogne

ブログを始めたばかりで、ナイスの打ち方もわからず、ごめんなさい。
ロマネスクのヨーロッパの建造物に関しては、ファンがいることは感じていましたが、歩くには辺鄙なところが多いので大変なのに、よくお歩きになっていると感心しました。個人的にはロマネスクの凄味のひとつに天井の梁があると思っているのですが、いががですか。
ゴシック以前、建造物を上に向かう前の、アーチ型の梁に、私は感動することで、現在の状況に至っているので、そんな具合に思います。余分なことかもかれませんが。
私自身の経験では、夕日に輝くヴェズレーの町は別格でした。
何しろ、アチコチ(ブログを)見て歩いている最中なので、改めてゆっくりと伺います。何より拝見していて蓄積は力になる、と感心させられました。
by foretーbourgogne (2006-03-23 00:37) 

yoku

bussy-la-pes 様
はじめまして。
アーチ型の梁、つまり横断アーチのことでしょうか。
ロマネスクはやはり、ヴォルトが確かに見ごたえが
ありますね。といっても私はそれほど建築に詳しい
わけでは、ありません。どちらかというとロマネスク
の風景が好みです。特に塔のあるロマネスクに
惹かれます。それはさておき、ヴェズレーは素晴らしい
ですね。ヴィオレ・ル・デュクがいなければ、今の
マドレーヌ寺院もなかったと言われるほど、建築家
兼修復家の彼の存在は大きいですね。あまりにやり過ぎ
という悪評も当時(19世紀)にはあったそうですが。
これから、お城の修復に関われるそうですが、どうぞ
頑張って下さい。ブログも楽しみにしております。
ありがとうございます。
by yoku (2006-03-23 21:30) 

foretーbourgogne

返事が遅くなってごめんなさい。ヴィオレ・ル・デュックが登場するとは、なかなか本格的ですね。彼の「中世百科」(とりあえず、直訳しました)は日本では翻訳されていないと認識していますが、現在も、フランスでは新刊として販売されていて、図版が多いので、見るだけでも楽しい一冊です。フランス人の友人にいわせれば、思いこみが強すぎたゆえに(思いこみが強くなければ、できる仕事ではなかったと思いますが)誤謬も多いというのが、フランスの一般的な評価だと聞きます。ところで、ロマネスクのアーチ型の梁が美しく見ることができる建物は、案外多くないようで、ブッシー・ラペール村の近隣では、モンバールのそばの世界文化遺産の、フォントネーの修道院で見ることができます。
ただ、中世の恐ろしさは、そんな修道院にも、なぜか牢獄はあって、「石」の中の全くの闇の狭い空間は、牢獄というよりも、人を狂わせるための空間にも思えるほどです。
ヨーロッパの美しさの影の向こう側には、ときどきうんざりすることもあるのですが、城を含めてヨーロッパの歴史的建造物は、そのほとんどが、歴史と文化の蓄積によって残されたものである、と、石づくりゆえの「ひんやりした」空間の中にいると、私には感じられます。
4月に入りましたら、ブログの更新が可能になると思います。ときどき遊びにきていただけると幸いです。
by foretーbourgogne (2006-03-28 10:07) 

yoku

フォントネー、いいですネー。
シトー会系の回廊。聖ベルナドウスの思想(信仰
第一主義をが反映して装飾を一切排しています。
確かにクリュニー会系は装飾過多の面も見られますが、
今となってみれば文化の両面が見られて有意義ですが、、、。
そういった理由で、モアサックの回廊とフォントネーは
対照的ですね。
by yoku (2006-03-29 05:39) 

yoku

celina様
niceありがとうございます。
by yoku (2008-10-16 05:41) 

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